僕のピアノは1869年にドイツで作られたものらしい。
象牙の鍵盤は歳月の色がついているし、黒檀が使われた黒鍵は重く独特な手触りがある。ピアノは張力が強い楽器だから、あまりに古いものは痛むといわれていて、確かに弦は狂いやすいのだけれど、やっぱりそういう細かいことを気にさせないだけの存在感があると思う。
Grotorian-Shteinwegというドイツのメーカーで、これはかのスタンウェイが米国に移住した時に、頑固に残り続けた長兄の系譜を継ぐ工房なのだ。
ピアノの伝統に敬意を表して、古いスタイルの曲を弾いてみました。